おおたわ史絵「母を捨てるということ」

母を捨てるということ(文庫)

2024年4月5日発売
おおたわ史絵「母を捨てるということ」(朝日文庫)

2020年に発売され、発売即重版、各メディアでも話題になった一冊が待望の文庫化です。
本書では、幼少期からの過酷な体験、親との別れ、そして母の呪縛からどうやって逃れたのかが克明につづられています。
「依存症がいかに人を狂わせ、周囲の人を巻き込んでいくのか」、当事者家族でしか書けない壮絶な実態が明らかになります。

【内容紹介】
壮絶な依存症の実態が明らかに。40年にもわたる当事者と家族の闘いの記録 
異常なほど娘に執着した母親。
幼い頃から常に母の機嫌に振り回され、常に顔色をうかがいながら育ってきた。
やがて母は薬物依存症に陥る。
「いっそ死んでくれ」と願う娘と「産むんじゃなかった」と悔やむ母。
母に隠されたコンプレックス、そして依存症家族の未来とは。
医師として活躍する著者の知られざる告白。

解説・松本俊彦(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部 部長)