2023年3月2日刊行
江上剛「野心と軽蔑 電力王・福澤桃介」(PHP研究所)
憎まれて世を渡れ!
華々しい経歴の一方で、悪評も多かった稀代の実業家の生涯に迫る歴史小説。
日本の電力事業の基礎は、この男が築いた!
明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介は、大いなる野望を抱いて慶應義塾に入学。
福澤諭吉にその才能を認められ、娘婿となることと引き換えにアメリカ留学を果たす。
帰国後、結核や妻との不和に苦しむも、相場で財を成した桃介に対し、世間からの評判は厳しかった。
自身が何を為すべきか悩んだ桃介は、急流木曽川を舞台に水力発電に挑む。
そこから関西電力・中部電力の礎を築いて、ついには「電力王」と呼ばれるまでに至った男の仕事観と波瀾の人生を描いた渾身の長編小説です。